今日の登山は阿蘇。





去年の秋に阿蘇五岳の最高峰の高岳を登るときに

一緒に中岳の山頂にも立ったけど

今日は別ルートから中岳を目指してみようと思います。



まずは普通に阿蘇登山道を登って

中岳火口ロープウエイ乗り場へ。




乗り場の駐車場に車を停めて登山を始めますが

前に来た時は火山ガスの発生で火口から1km以内立ち入り禁止と言うことで

車で仙酔峡まで移動してから登りましたが

今日は古坊中登山口から迂回路を使っての初ルートでの登山だよ。





エンドレスで火山ガスの発生における注意のアナウンスが流れてる中

準備して廃墟化したお土産屋やレストランの建物の前を通てってると

警備員の方が手を振って手招きされました。



すると火口から1kmに入らなくて良い迂回路の

地図をくれたよ。



わたしはスマホに登山用の地図アプリで迂回ルートをインプットしていましたが

もらった地図と間違いないか再度確認することが出来ました。




ゲートが閉まって人も車も通らない中岳火口登山道の歩道を

歩くとミヤマキリシマが綺麗。

(ちょっと前のことなのでもう咲いてないよ)




このまま登ると火口の湯溜まりが見れる場所まで登れるのだけど

この先は火口1km以内の範囲に入るため

料金所のところから右に迂回させられます。



しかし迂回させられてるものの

ここからは完全に未知なる場所なのでワクワクが止まんない。



知ってるつもりの阿蘇も

すこし角度が変わるだけで景色もガラリと変わるからね。




いままで人が立ち入る事の無かった

自然の中に1本の登山道が通っていて

川の中を歩くルートもあって楽しいじゃないか。





よほどの雨量が無いと火山地質の地面に吸い取られて

川に流れは無いためただ湿ってる砂の上って感じで歩きやすい。





水の無い川から再び低木帯に入ると

ミヤマキリシマが一番密集してる場所に出ました。





もちろん花運の悪いわたしのですので

満開ではないけど迂回路が出来るまで手付かずの自然の残る

場所だったため阿蘇の一部となって歩いてる気がして気持ちが良い。




それに今回はさすがにミヤマキリシマは終わって

見れないと思っていたためラッキーな気分。




こんな癒しいっぱいの風景も

登山道を進むにつれて活火山らしく徐々に

荒涼とした風景が増えてくる。





あるエリアを境に

樹木がなくなります。




迂回路に入って車道から大きく離れましたが

遠くに火口見学の駐車場が見えます。



こうして見ると今日は水蒸気も少なめで

ガスの心配は無さそうだけどな。





迂回路の方は中岳火口の外輪山のような丘の尾根を

歩く形になってやがて眼下に砂千里ヶ浜が見えてきました。





わ~、地球じゃないみたいだと

ベタな感想しか思い浮かばないけど

この角度から阿蘇を見たのは初めてなのでちょっと感動だよ。




草木は生きれないけどこれぞ活きてる山って風景だね。






しばし草千里ヶ浜の縁の尾根を周ると

古坊中登山口からのルートの核心部と呼べる場所が見えてきます。







実は出発する駐車場から中岳火口が見えてたし

そんなにきつくないだろうと勝手に思ってたのだけど

まさかここで高岳に直登する馬鹿尾根に匹敵する斜面が出てくるとは

油断したー。



リュックを下ろしてもう一本のトレッキングポールを組み立てて

沢伝いの急坂に挑む。





見晴らしのいい大きな山の斜面あるあるだけど

キツさに対して全然進んだ気がしない(笑)




こうなれば時間は気にせず

休み休み登るしかない。



ほら、休んでると斜面の足場しか見てなかったけど

雲仙普賢岳も見えるじゃないか。



奥が島原半島の普賢岳で手前は金峰山。


こうして重ねて見ると双子みたいな山じゃな。



呼吸も整ったので先へ。



ガレ場の岩の間の登山道を示すペイントを

見逃さないように歩みを進めます。


写真が伝わんないけど

上部の巨石がそのまんま落ちてきてもおかしくない角度なんです。



しばらく「無」になって

ガレ場の登りきると突然中岳火口が見えて来ました。




オォーー!

やっぱり阿蘇はカッコいいわ。





こっちから火口を見た事無かったけど

火山らしい地表もあって荒々しさが素敵でございます。





ここまで登るとようやく

南阿蘇方面も見えるようになりました。





よし、今日は激坂で疲れたし

まだ山頂じゃないけどここでランチとするっ。




う~ん、美味い!


ご馳走様。



おにぎりを食べてのんびりしてると寒くなるので

山頂までスパートかけますか。




しかしこれが景色がでかすぎて距離感がおかしくなって

まったく進まないんだよね。





目の前の丘にむかって登ってるのに

丘が遠ざかってる気がするよ(笑)





しかし遅いとはいえ

歩みをとめず前に進んでると中岳火口の見える角度も

変わっていくので頑張れる。




なんとか丘に登ってもまだゴールは遠い。


たぶん右上の山が中岳山頂だと思います。



まだ遠く感じるもののここからは登りも緩くなるので

やっと余裕が出てきました。



根子岳もこんなに近くに見えます。



最後の斜面を登って

阿蘇中岳山頂。




いや~、半年振りの中岳さんこんにちは。





今日もダイナミックな火山の風景を見せてくれてありがとう。





本日初めて見る

阿蘇カルデラの牧ノ戸方面 ↓




この真下が仙酔峡で前回登った時のスタート場所になります。


ほぼ真反対からアプローチになりました。



仙酔峡側に下ってタクシーで車まで戻るという

セレブプランも頭によぎりましたが

素直に来た道を戻って下山します。



沢の斜面で脚を終わらせないように

慎重に下って再びミヤマキリシマの咲く場所へ。




けっこう脚にきてるので

地面が土なのがありがたい。




警備員さんに挨拶をして

無事に古坊中登山口の駐車場。




夜から雨の予報だったのでかなり雲が出てき始めて

風も強くなったので早目の下山で今日の登山はおしまい。




平地換算で掛3で25kmくらい歩いた感じかな?



後は一切車から降りることなく

帰路について阿蘇登山はおしまい。



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