11月12日

熊本県阿蘇地方は1日を通して「晴天」



そんな秋晴れの平日ですが

今日は阿蘇五岳の最高峰の高岳登山でございます。




中岳経由で上がろうと思ってとりあえず阿蘇火口へ上がれる

ロープウェイ乗り場に行ったけどやっぱり火山ガス発生で

火口より周囲1kmは立ち入り禁止のアナウンスが流れてるよ。



私の阿蘇の中岳の相性は悪いのはもう想定内なので

すぐに移動して仙酔峡の登山口から

登山をしようと思います。




しかしこっちから登ると高岳は近いけものの

中岳経由となるとけっこう下からなのでハードかもしんないけど

14年前にも登れた山だし今のわたしなら大丈夫でしょう。



仙酔峡の駐車場で靴を履きかえて

準備を終えたら登山開始。




昔はこの駐車場からロープウェイで中岳火口見学ができたのだけど

何年も前から完全な廃道になっています。





元はこの文明の利器を使って登れていた場所からの登山なので

ちょっとハードなんです。





目指す高岳は朝日のシルエットの山より奥。



こうして見るとすこし弱気になりそうなほど先が長いけど

前はこの急登の斜面を直登できたんだし

今日はこの急登を避けて中岳経由なのでのんびり行きましょう。



んじゃ!大好きな阿蘇の懐へ。



駐車場からまっすぐ上がると中岳火口立入禁止の看板があるけど

休憩するベンチがある広場からは普通に登山道が繋がっているので

それを登りますが・・・





昔、ロープウェイがあった頃の階段がまだ残ってるので

これを利用してるのだけどめっちゃ長い。




登りはじめの数十分は毎回キツイのだけど

最初から階段って言うのは堪えるのよ。



階段が終わるとなだらかな登りになってくれたので

少し余裕が戻って来ました。



笑顔の余裕はないけど・・・



とにかく火山らしい荒涼とした溶岩と

紅葉した草もみじが凄く良い。




このまま天まで行けちゃうんじゃないか?って思う

坂道をトレッキングポールを持つ腕のアシストも使って

頑張って登ります。





登るにつれて

溶け出た溶岩の塊がどんどん大きくなってきます。



しばらく頑張ってると前方にロープウェイの山頂駅の跡が

見えてきた。




久しぶりに廃墟ハンターの血が騒ぐぜ。





廃になった索道にも萌えます。





駅の跡の中には

当時のゴンドラがそのまま停車していました。





特に観光客が来るような場所じゃないため

立入禁止の柵などなくて小さな看板があるだけですが

良い子なのでその看板より手前から見学。





しかしロープウェイのゴンドラを見てないと

廃鉱山の跡といっても信じそうな風景が広がってるよ。




昭和の国内旅行ブームの時にできた駅は

もう当時の面影はない。


でもこの廃な感じがたまら~ん!



駅を過ぎたら当時ロープウェイを使って登って来た

観光客も登った道を登ります。




なだらかな場所の割には

この高度感が登山のいいところだね。



火山活動中の中岳火口も近くなると

避難壕が道沿いに設置されます。



かなりボロボロですが・・・(汗)



避難壕からさらに登って崖の淵に出ると

真正面に中岳火口。




キャーーーー!


この角度から阿蘇の中岳の火口を見るのは

始めてかんもしんない。



もくもくと白い煙が湯気。




火山ガスがなければ湯気の発生源の湯だまりを見れるのだけど

ここからはコバルトブルーの湯だまりは見えない。



湯だまりは見えないけど9月に登った烏帽子岳と杵島岳の

位置関係がよ~くわかる場所でした。




活動中の火口の周りだけなんにも植物が生えてないのが凄い眺めだ。



この荒涼とした風景は南側までず~っと続いています。



草千里に相対するように砂千里ヶ浜って名がつく

火山らしい場所。



で、中岳火口が見えるのでてっきり眺めてる崖の上が

中岳山頂かと思ったらあっちらしい ↓




よそ見をしてると崖から砂千里ヶ浜に落ちそうな

尾根の道を上がった先みたい。



あれが高岳と思ってたのですっごく損した気分(笑)




まぁ、序盤の階段に比べるとこれくらいは

楽ちんだよ。



息も切れる事もなく中岳に到着。




1506mあって阿蘇五岳の中で2番目の高さになります。



振り返ると火口がまだ見える。




南側は中岳の稜線でよく見えないけど

北側はひろ~く眺めれます。




阿蘇のカルデラの中の町と

横に伸びる草原の帯が外輪山の上のミルクロード。



と、こんな眺めを見つつすこし休憩したけど

最終目標の高岳はまだ上。




山頂はあの丘の少し向こうみたいだけど

ここまで近づけば心は折れずに頑張れます。





くっきりとした登山道じゃないため

ペンキの目印を外れないように登ると高岳の山頂。




高岳1592m制覇ーーー!



んじゃ、おにぎり食べよっ。



今年ほどおにぎり食べた年は無いな~(笑)


阿蘇の最高峰で食べるおにぎりは

やっぱり最高だ。



食べながら南側 ↓




崖の下に根子岳のギザギザの稜線がチラっと見えるけど

一番高いところから見てるので

根子岳が低く見えます。




ただここより低くても難易度は数段に高いので

根子岳だけは安全な登山ルートができるまでは登れないな。


ちなみに奥に見える祖母山はいつか登ろうと思いますが。



食べ終わってしばらく座ってると寒くなって来たので

そろそろ下山しようと思います。

(日蔭にはまだ霜が解けずに残ってるくらい)




来た道を引き返すというルートもあるのだけど

高岳に直登する急登コースを下ってみる事に。





ダーーって下った方が時間も早いと思ってのチョイスですが

途中から来た道を戻るルートの方が良かったと後悔するんだけどね(汗)



下りながら横の根子岳から続くギザギザの岩山が

スゲーなと思ってたけど・・・




それと変わんない角度なんですけど~~!



14年前とはいえよくこんな壁みたいなルートで

登ったもんだ。



あまりに急なのでトレッキングポールとウォーターボトルを

リュックの中に仕舞って岩を掴みながら下ります。



ワークマンでスベリ止め付きの手袋買っててよかった。


登山道は相変わらずペンキを見落とさないように下らないと

間違って崖の方へ行っちゃう場合もあるので注意が必要です。


もう陽も傾いてた時間になった時に

20人くらいのガイド付きの登山客が上がって来たけど

この時間に?と心配をよそにガンガン登って行っちゃった。



わたしが岩を掴みながら

慎重に下ってる激坂を駅の階段を上がるような足取りで

登って行くつわものツアーでした(笑)


それからなんとか下の駐車場が見える距離まで

下って来たけどここからも長い。



駐車場が見えてるのだけど

下れど下れど全然近付かないのよ。



お陰で今まで以上に足が終わってしまった。



と、ここまで下ったところで登って来る若者がいて

「高岳までどれくらいですか?」と聞かれたよ。


「今から登るの? まだ1/4くらいだよ」と

教えてあげると

「心が折れそうです、富士山の方が楽だった」と(笑)


「さっきガンガン登るすごい人たちとすれ違ったけど

時間も時間だし無理と思ったら引き返してくださいね」と伝えて

残りの岩場を頑張って下ります。





やっと岩場を抜けてススキの森の中へ。





ススキの森を抜けると

草原に出ますがミヤマキリシマがいっぱい咲いてたよ。




春に咲くのに数輪の勘違いさんはよく見るけど

こんなにいっぱい勘違いして咲いてるのは初めて見たかも。



ピンクの花に最後の元気をもらって

無事に下山完了。



体力的には余裕と思ってたけど

崖みたいな下りで筋肉全部終わりました。



車に乗る時も手で足を持って車に乗せます(笑)


もしバイクで来てたらバイクをその場に置いて

タクシー呼んで近くの宿に泊まることになってたと思います。



そんな足ガクガクの登山でやっぱり平均より時間を喰ってるけど

めっちゃ楽しかった~!


筋肉痛が収まったら

次の山を考えようっと。



懐かしい若かりし日の高岳登山

(レポの書き方も初々しい)


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