前回の烏帽子岳に続き阿蘇五岳の

杵島岳登山。




阿蘇パノラマラインの坊中線を登り始めると

長閑な放牧地の先に見えてくる草原をまとった山が

いまから登る杵島岳。




スタートは烏帽子岳と同じ草千里ヶ浜からなので

車はレストハウスに停めたままでOK。





こうして見ると

とっても楽そうな山に見えるよ。





レストハウスの駐車場の端から

杵島岳に向かう遊歩道が整備されているので

とってもわかりやすい。





遊歩道の正面には

ガスをこっちに向かって排出してる中岳が見えます。



卵の腐ったようなにおいが強くなってくる。



森林地帯に入った隙間から杵島岳。




こうしてみると「山」というより「丘」に感じるけど

その考えはすぐに吹っ飛ぶのでご安心を(笑)





杵島岳登山口と書かれた案内版から

いよいよ登山開始。





まずは綺麗に舗装された

林道エリアを歩きますが地味にきつい傾斜が

わたしの体力を奪って行く。



その森を抜けると分岐。




案内通りに杵島岳山頂と書かれた方へ

進みますが何この坂・・・





アキレス腱がめっちゃ伸びる傾斜で

2本目の登山と言うこともあってくっそキツイんですけど。





それでも振り返ると

登っただけの風景を励みに頑張ると激坂が階段に変わりました。





登山したことがある人はわかるけど

階段って同じ筋肉を使い続けるので

乳酸がたまって辛いったらありゃしないんだよ。



休み休み登るけど5段上がるだけで息が切れて

筋肉がツーーンと熱くなる。




でも頑張って登ってると

さっき登った烏帽子岳と同じくらいになった?



いったいこの階段どこまで続くんやろか。





心折れそう。



しかし確実に杵島岳の山頂は近付いてる。




このままいっその事

道無き草原を歩いた方が楽なんじゃないだろうか?



そう思ってしまう草原には

ひと時の癒しをくれるリンドウが咲いていました。




こんな可憐な花を踏むわけにはいかない。



階段を作ってくれた人に感謝しながら

登りましょう。





この山は観光客も登れる山なので

体力100%のグループから抜かれたりしながらも

山頂に到着。





杵島岳、1326m制覇ーー!





さっき登った烏帽子岳と11mしか違わないのね。

(烏帽子岳:1337m)



すこ~しだけ烏帽子岳より低いけど

こちらは中岳や高岳側が見えるのでこれまた絶景なの。



初登頂なのでわたしの知らない九州がここにもありました。



んじゃ、この絶景を見ながらお弁当タイム。




カロリーをいっぱい消費した分も含めて

美味しさ100倍のおにぎりでした。





今いる杵島岳も元火山なので

火山から活火山を眺める登った者しか見れない絶景。





登って気づいたけど

杵島岳と中岳の間にも火山の痕跡があるんだね。





↑ たぶん真下の窪みも火口の跡だと思います。



そして今立っている杵島岳の火口がこれ ↓



富士山の山頂のお鉢と同じく丸い火口の窪みがあるのです。



せっかくなので火口を一周するお鉢巡りをしますが

外輪の北側まで来ると眼下に米塚が見えました。





可愛い!



阿蘇のニキビ。





杵島岳の山頂ももっと上空からみたら

あんな風に見えるのかもしんない。




水が溜って真ん中に祠があれば

糸守神社の御神体のある場所に似てる。

(身体が入れ替わるやつね)



火山らしい山肌をぐるっと1周。



再び山頂に戻ったら来た道をそのまま折り返して下山ですが

階段は膝がガクガクとなるのは想定内。



それ以上に辛かったのが最後の激坂で

ふくらはぎを縮める側の筋肉が疲れ切ってて

ぜんぜん踏ん張りがきかない。




そうだ!後ろ向きで歩いたら楽なんじゃない?と思って

後ろ向きに下るとかなり楽でした。

(コケると危ないので自己責任で)



無事に駐車場に停めてる車に戻って

靴を履き替えて生き返ります。



レストハウスで新しい水を買って

阿蘇登山道を下りながら杵島岳とお別れ。



この角度で見ると山頂の火口部分が

お鉢状になってるのをなんとか確認できるんだね。



これも登って見ないと上か火口になってるなんて

知らなかったので大好きな阿蘇をより好きになれる登山でした。