春の自粛期間に健康維持で始めた低山ハイクから

いつかはもう一度九州の日本200名山を目指してみようと

考えてからたった4ヶ月くらいで登った由布岳で自信がついたため

今日は九州本土の最高峰である久住連山の中岳を目指してみようと思います。



まぁ、目指すだけなら行けても行けなくてもタダだし

問題もないでしょ?


絶対に頂上に立つなんて言ってしまうとプレッシャーかかるからな。




行ったのは10月の下旬に入ってすぐの

秋晴れの日。



紅葉シーズンは恐ろしく人が来る山なので家を5時に出たけど

登山口である牧ノ戸峠のパーキングはすでに満車で

近くの空き地からスタートになりました。



とりあえず序盤の整備された階段がことのほかキツイ。



ちょっと前は頂上までずっとこのキツイ状態が続いていたけど

15分ほど登って暖まってくると

呼吸の回数は多いものの通常のキツさに戻るようになりました。





前はやっとの思いで辿り着いていた

沓掛山も普通に通過。





久住連山は10数個の火山の山が連なる連山で最初のピークを目指す以外は

嫌でも縦走に近い距離を歩くことになるのだけど

一回の登山じゃ全部を見て廻れないという楽しみに満ちた山でもあるんです。



牧ノ戸から登ると最初に到達するのが1503mの沓掛山で

この標高になると紅葉が綺麗になり始めました。





ここからまだしばらくは樹林帯を抜けますが

木々の切れ間から見える星生山の紅葉が綺麗過ぎてクラクラします。





紅葉が目的なら先の分岐から

星生山を目指してもいいのだけど今日は最高峰に立つのが

第一目標なので先へ。





星生山との分岐の先からは

緩やかな登りになるけどあまり歩きやすいとは言えない

登山道になっています。



更に進むと初めて久住に登った時に思った

天空の散歩道とわたしが勝手に呼んでいた

西千里ヶ浜に出ました。




この天空の散歩道のおかげで

心拍数も呼吸も回復。





西千里ヶ浜を歩きならが横を見れば

星生山からつづく長い尾根にポツポツと点在する

紅葉が綺麗です。





この先から少し岩場になるけど

勾配もそれほどないので余裕。



目に前に雲海を見ながら歩けるよ。




星生崎の岩場を抜けると

久住分かれの手前に建つ避難小屋が見えて来た。





小屋の改修をしてるらしく

足場が組まれて発電機が稼働していました。



資材はたぶんヘリで運んだんだろうね。



この小屋の前で

ザックを下してレイヤー調整。



3枚だと暑いし速乾Tシャツだけだと涼しいけど

肌の表面が冷たくなってしまうのでシャツを羽織って調整。



わたしのリュックの中身はおにぎりと予備の水以外は

ほとんどが着替えを入れるスペースだよ(笑)

(それだけレイヤー調整は大事って事な)




先の久住分かれからは阿蘇山や

硫黄山の山肌が見れます。





所々から硫黄を含む蒸気がモクモクと出てる山を

見ながらやや急な道をしばらく登ると美しい御池が見えて来ました。





天狗ヶ城を背景に

青でも緑でもないきれいな池のある風景。





真冬に来ると凍るので池の上を歩けるらしいけど

冬山はもうすこしレベルアップしてからかな。


ここまで来ると目指す最高峰の中岳は射程距離に入ります。




御池の先の丘を登ると中岳が見えてきました。





山頂の下の岩場を囲うような紅葉が可愛い。


でも山頂までの急登は可愛くない(汗)




元気をもらうため久住分かれくらいから

音楽を聞きながら登ってるけど曲を聴けないくらいキツイ。


でも今日は心までは折れません。




数歩登るだけで見える風景が刻々と変わるので

どんどん先へ登って見たくなるのです。



遠くに前回登った由布岳も見えるし

更に登ると眼下に夏場に行った坊がつるの草原が見えて来たよ。




標高が高いので坊がつるの草原は

もう冬枯れの草原になってるね。





真夏はあの草原まで行くのが限界だったけど

秋の涼しい空気はそれを余裕で見下ろすところまで行かせてくれます。



そして最後の大きな岩のある急登をよじ登ると

わたしの愛する九州(本土)の最高峰。



「中岳」1791m制覇ーーーーー!



最高峰の山頂から御池方面。




もう冬を待つだけのような風景の中で

岩の蓄熱効果で周辺の樹だけ紅葉してるのが面白い。



大船山方面 ↓



ウヒョーー!ってくらい

紅葉してる。



こんな絶景に囲まれながら今日もブレる事無く

おにぎりを頂きます。




なぜいつもおにぎりかと言うと

お米の炭水化物ですぐにエネルギーになるし

疲れて食欲がなくても食べれるうえ塩分の補給にも良いのです。


なにより荷物になんないの。



ゴミも包んでるビニールだけなので小さく持ち帰れるし

弁当のように残った汁なども出ないのでコンビニで購入した袋1枚で

事足ります。



スタートした駐車場が満車になるくらいなので

食べてると次々に登山客が登ってくるため

山頂から少し離れた場所で食べてたけど

場所を譲るため食べ終わったら早々に中岳を下ります。




戻りは御池の背後の天狗ヶ城に登って帰ろうと

思ってたのだけど思いのほか調子が良いので

久住連山の主峰である久住山に登って見る事にしました。



なぜ一番高い中岳が主峰じゃないのか疑問だけど

これから登る主峰の久住山は九州本土で第二位の

高さの山です。


これを登れば1日でワンツー制覇だぞ。

(18年前に登った時も両方登れたし)



久住山に向かうため

池の避難小屋の前を通るルートへ。



すると・・・




ヒァーーー!

御池がハートっぽく見えてステキじゃないか。




嗚呼、九州ってなんて素晴らしいんだろう。


さらに進むと石碑が建っています。




キリークの梵字が刻まれた石碑でこれは遭難者慰霊の碑らしく

静かに手を合わせて先へ進むと

アレレ?





遭難じゃないけど近道と思った道は先で深い火口跡に突き当たって

ただ御池の上の尾根を周るだけの道じゃった。



景色は良いけど・・・




結局来た時も通った御池を縁を周る登山道に

合流しないといけないみたい。




合流する手前でけっこう急な道を下らないといけなくて

容量の少ない体力を損した気分。



景色は良いけど・・・





御池から下ったら牧ノ戸と久住山の分岐があるため

久住山の道へ。



体力的に余裕がありそうだったので

主峰の久住山にも登ろうと思ったのだけど

登り始めて5分くらいでキツ過ぎて迷い始めます(笑)


「戻るなら今じゃないか?」

「いや、20年前の自分を取り戻すんだ」

「目標の山は登ったしまた来ればいいじゃないか」

「うんにゃ、一度こっちも登るって決めたんだから登る」

と一人押し問答してる間に

けっこう登っちゃったので引き返した方がもったいない気持ちになりました。




左を見ても右を見てもガレ場の登山道しか見えないのが

心を折る原因になってるのだと思い

景色の良さそうな端っこを登ります。




ほら、この絶景を見ながらなら頑張れるでしょ?



中岳と同じく最後は大きな岩をよじ登るようにして

主峰の久住山に到着。



なぜ一番高い中岳じゃくて2番目の久住山が主峰なのかわかんないけど

「久住山」1786.5m制覇ーーーー!



山頂からは中岳からは見えなかった竹田方面。




いつもバイクで前を走ってるくじゅう花公園も見えます。



向きを変えて三俣山方面 ↓




絶景だ。



頑張って良かった。




では人より歩みが遅いので

のんびりせずに下山開始。



久住分かれの先から見えて来る

大好きな星生崎の岩山。




かっこいいよね~。



岩に上がれるかどうかはわかんないけど

登山道はあるのでいつか登ってみよう。




山の神と呼びたい岩山を拝んで

西千里ヶ浜。





登る時は逆光だったけど

今は陽が当たって紅葉がより綺麗に見えます。




湿原のような平地から星生山の尾根を辿ると

岩の周りだけ赤い紅葉。




山全体が赤くなるのも素晴らしいけど

これはこれで面白い。





登山道を戻りながら

次回は星生山からこの尾根を伝って

天狗ヶ城を周るのもいいな~なんて考えるのが楽しい。





遮る木々が無かった登山道が

再び樹林エリアに差し掛かるところから

星生山を見ると燃えてるように真っ赤です。





わたくし紅葉が目当てじゃなかったのだけど

良い日に来たな~。





心も燃えそう。





九州の名山ナンバー1とナンバー2を登ったため

もう由布岳の時以上に足が終わってるのだけど

元気をもらえました。





しばらく木々の間から見える

息をのむような風景を見ながら淡々と牧ノ戸登山口を目指す。





やっと沓掛山が見えてきた。





この山まで来るともうゴールしたも同然。




紅葉は当たりの年と外れの年があるけど

去年が外れだったので今年はより綺麗に感じる紅葉でした。


ゴールしたも同然と書いちゃったけど

実は登山口から暫く続く階段エリアが辛くてたまんないの(汗)


膝に衝撃を与えたくないけどもうクッションさせる筋肉が死んでる。


子どもが階段を下るときに

横向きに降りるスタイルでなんとかゴール!



お疲れ様でした。





やっぱり所要時間が平均より1.5倍かかってるけど

写真を撮りながらだし明るい時間に戻って来れたからいいじゃない。



しばらく筋肉痛で山に登れないけど

次はどこにしようかな?



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