[11月29日]

恒例化しつつあるわたしの月一登山。



本日の天気は「曇りのち晴れ」



登山する時は降水確率0%の晴れの日を選ぶのだけど

今日は空を見上げた感じでは雲が抜けきれずに

曇天のままな気がするそんな天気。



でも良いの。



登っても展望は阿蘇周辺の山に比べるとそれほど無いし

修行のつもりで挑む英彦山登山なんです。



日本三大修験山や日本三彦山に数えられる

歴史のふか~い山でございます。



いつもツーリングしてる時は抜け道に使うような

近所のイメージの英彦山なので家をゆっくり出て

別所駐車場の登山口を10時くらいに出発。






駐車場の先から英彦山神宮まで登れるスロープカーもあるけど

昔の修験者の気分で全部自分で登るよ。



紅葉シーズンは登山客もいっぱいで駐車場もすぐに満車になるため

紅葉が終わるのを待っての今ですが

意外とまだ綺麗な樹が残ってる。




最初から終わりがあるの?って感じるほどの

長い石の階段があるけど

登山全体で言うとこんな階段は序ノ口よりも下の番付外レベル。






ここで息を切らしてるくらいじゃ

話になんね~よと言いたいけど

わたし、めっちゃ息切れてますけど・・・ハァハァ。





先は長いのでなるべく段差の低い段を

選びながら登ってると英彦山神宮の奉幣殿が見えて来ました。





ほとんどの観光客はここまで。





拝殿でしっかり登山の安全をお願いします。



最後の一礼の後に見上げるとでっかい鈴。




鳴らせないけどどんな音がなるんだろう?



ではリュックのベルトを締めて

山頂へ至る道へ。




メインの登山道は境内にある上宮の遥拝所の鳥居から

始まります。



(注:わたしが適当に線を描いたので正確ではありません)


ここから登って上宮を参拝して

戻って来るのが一番ポピュラーなコースなんだけど

何時ものように調子に乗って鬼杉周りで巡りました。



おかげで右膝に湿布を貼ったまま

レポ書いてます(笑)




まずは遥拝所の階段を登ると下津宮があって

本殿の大屋根を見下ろせます。


神様を上からずっと見るのは失礼なので

すぐに登山道へ戻りますが天狗様が見送ってくれました。



禰豆子?



登り始めて序盤ですが

ずっと階段でございます。




しかし山の歴史を物語るように

大きな樹がいっぱい。





階段に飽きた頃に

時々出現する鎖場がめっちゃ楽しい。

(怖くない高さだし)






そしてやっぱり続くよ

どこまでも。





階段が(笑)


一つピークを越えたら尾根伝いの道になりますが

そこにこんな岩がありました。



グラグラ動きそう。



ちょっと動かしてみた・・・



これも修行だ。



ビクともしない岩をそのままにして

さらに先へ。




この辺りまで来ると完全に落葉した木と

杉やヒノキだけの森になる。





こんな風景が産霊神社(行者堂)まで続きますが

そこから上宮までは再び参道のような石段に。




高い木々が減って森林限界が近い雰囲気。




すっかり冬の風景の中、笹や杉の緑以外は何もないけど

ミズスギはいっぱい茂っていました。




羊歯の仲間だけどたくましいね。


北岳方面を見ると

冬枯れした草原と立ち枯れした樹の荒涼とした風景がみれます。




北海道のトドワラや関西にある大台ヶ原っぽい感じ。

(どっちもまだ行ってないけど)




こんな山らしい風景を眺めながら最後の階段を登ると

「英彦山神宮総本社:上宮」に到着です。




英彦山の最高峰の峰ではないけど

1188.2mの山頂にこんな大きな社殿があるのが凄いのよ。


でも台風などでかなり傷んでるのが痛々しい。


ほとんどの人はこの社殿の影でお弁当を食べてますが

風は無いけどけっこう寒い。




手水はカチカチに凍ってるし。


わたしはここは通過点なので

しっかり参拝をした後は一番高い南岳を目指します。



目指すと言ってもすぐ隣の峰なんだけど

一度下ってまた登らないといけないんだよね。





双耳の根元の尾根から

南岳の斜面をちょっと登ったところから中岳の上宮。





社殿を目の前にするより神々しく感じるよ。


階段などなく登山道らしい

斜面を登ると英彦山の南岳に到着。



英彦山 1199.5m制覇ーーー!



んじゃ、お昼ご飯にし~よ~っ。



ブレる事無くおにぎり(笑)



登ってる時はシャツ2枚で腕まくりで登ったけど

座ると3分くらいでめっちゃ寒くなったので

上着を着てネックウォーマーも装着。



食べ終わったら身体を冷やしたくないので

ゆっくりと下山を開始します。



冒頭でも書いたけど本当なら来た道を引き返すと

楽なはずなんだけどどこからそんな自信が出るのか疑問だけど

鬼杉経由で大回りで帰っても余裕だとこの時は思ってたので

南岳から鬼杉側へ下りました。





しかし南岳からの下りは鎖場の連続で

急斜面と崖みたいな場所だらけ。



ここも十数年前に通ってるルートなんだけど

老いた身体にはちょっとキツイかも。


今回もワークマンの手袋が大活躍してくれて

途中にある材木岩まで下って来れました。



良く見る柱状節理が露頭してる場所なんだけど

地の底からでっかい指先で押されたように

飛び出てるのがかっこいいんだよ。




この材木岩からも激坂を下りますが

そろそろ足がガクガク成り始めました。



高度が下がると森は大きな杉の森に変わります。




神様がぜったいいるような雰囲気に包まれた森を

さらに下ると「鬼杉」




スっと天に伸びる杉の巨木ですが

ここに至るまでにそこそこ大きな杉の樹を嫌でも

見ちゃうので感動は薄い(笑)




でも数十年ぶりの再会の喜びを分かち合いましょう。


わたしも歳くったけど君の年輪も増えてるよね。





誰も居ない静かな森に

わたしと鬼杉だけの時間。



さぁ、ここから分岐だけどどう帰ろう?


下る前までは鬼杉から一番の健脚コースにある

玉屋神社経由を考えてたけどもう足のガクガクを通り越して

右膝も痛くなってきたのでちょっとショートカットするルートに変更。



そもそもいつお前が健脚になったと勘違いしてんだ?って話だよ。


鬼杉から少しだけ戻ると奉幣殿の看板が出るので

そちらへ行くとすぐに岩にめり込んだ大南神社がありました。




しっかり崖にめり込んでる。



予定してたルートじゃないので

この神社は知らなかったよ。




大南神社からはちょっとした鎖場がありますが

後は長い長い山歩き。

(景色に変化が無いので余計に長く感じるの)



かなり歩いたころに木々の紅葉が再び出始めたので

けっこう下って来たのかも。



もう歩くの嫌だ~って折れそうな頃

やっと奉幣殿の大屋根が見えて来たよ。



頑張った~!


奉幣殿でしっかり登山の安全のお礼を言って

帰りはもう膝も痛いのでスロープカーで下ろうと

乗り場に行くと30秒前に出ちゃった(汗)



20分待ちと言うので

石段の手すりに頼りながら下ったさ。



駐車場に停めてる車まで戻って「お疲れ様」



グラフで見ると下りの急さと

歩くのが嫌になったダラダラと長いアップダウンなのがよくわかる。


でも終わって見ればやっぱり楽しかったー!



もう山頂は冬装備で良いと言うのも分かったし

次回の登山まで身体を回復させてまたどこかの山に挑みたいと思います。



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