久し振りに標高1000m超えの山を目指す日。



登山は基本的に朝から登山開始するため

今日は早起きしました。





朝の放射冷却で谷沿いには

霧が出てるよ。




寒いよ~。


あ~、車でよかった(笑)




って事で今日は夏に登ろうとしたけど

暑さで軽い脱水症状が出て断念した大分県の

涌蓋山(わいたさん)にリベンジでございます。




 ↑ あの奥の一番高い山ね。


夏にチャレンジしたのは小国からの直登コースだったけど

登山は山頂だけを目指すのではなくて

途中の風景も楽しむべきだと思うようになったので

数あるルートの中かから一番距離を歩くルートをチョイス。




八丁原発電所とくじゅう森林公園スキー場の間にある

登山口に車を停めて準備開始。




一番距離のあるコースであるとともに

一番人気のあるコースなんだけど

その理由は歩いてるうちに身に染みてわかってまいります。



では新しく買ったリュックとトレッキングポールを

持って出発。




登山道に入ると車両は入れない舗装路になりますが

足に自信がある方は横にある一目山に登ってみましょう。




草原に包まれた良い山でしょう?



わたしはまだ先が長そうなので

この山は登らず先へ。


すると視界が開けたところで

いまから登る涌蓋山が見えて来ました。



見えましたか?


え~っと・・・

あれって人の足で行けるものなの?

しかも手前にピークがある縦走スタイルだし。



絶景と言えば絶景だけど

「果てしない」という言葉はこんな時に使うのかも。



しかし歩み続けていれば

必ず頂に立てることを信じて一歩一歩前へ。


林道のような道も終わって登山道に入ると

歩いてるためポカポカしてて気付かなかったけど

地面には霜柱が出てる。




阿蘇や久住の山と同じく黒土の土壌なので

これが溶けると滑るので気を付けよう。



霜柱をザクザクと踏みながら

すこし登ったところで振り返ると・・・



阿蘇おぐにウインドファームのプロペラが見えます。



ファームロードから見た事はあるけど

上から見下ろすのは初めて。



涌蓋山に至るまでの登山道は

終始見晴らしがよくて急登も無いので

距離があってもすっごく楽しい。




ず~~っと熊笹の草原の中を歩きます。





もちろん少しずつではあるけど

登り続けてるためキツイ事はキツイのだけど

それを軽く打ち消してくれるほどの景色が続くのよ。




ペースがつかめて調子よくなっても

つい足を止めてしまう絶景がいっぱい。



自然が作り上げた熊笹とススキの大草原に包まれた

登山道が最高に気持ちいい。





景色が大きすぎて中々前に進んでない気もするけど

実際に大きな山に豆粒より小さな人が歩いてるのだから

そう感じても不思議ではない。




2つほど丘を越えて

山らしいピークに登ると「みそこぶし山」




ちゃんと名前の付いた1座目のピークだよ。





みそこぶし山の山頂からは

いまから挑む涌蓋山が「まだそんなところか?」って

言ってるけど涌蓋山の遠さを除けばここからの眺めも

素晴らしいじゃないか。





体力的にはまだまだ余裕。



みそこぶし山でピークに立つ

ジドリを撮ったらさっさと先へ行くけど

ここからも絶景の連続でした。




山の上にこんな広い草原があるの?って

びっくりしたしたくらいの大草原の中を歩くよ。





熊笹に覆われて

まるで登山版のUFOラインみたいだ。



この広い草原の端まで行くと

本日で唯一の樹木帯へ。




2分ほどで森を抜けれるのですが

ここから女岳までが今日の登山の核心部と言える

ずっと登りが続く道となります。

(危ないわけでもなくてただ一番キツイ箇所って意味で)





急登じゃないけど

長い距離を歩いた先の長い登りは

辛かったけど青空に励まされながら2つ目のピークの

女岳に到着。





背後にここより高い涌蓋山が見えるけど

既に1425mの所まで登ってるのね。





ここまでがキツかったので一瞬この女岳を

ゴールにしてもいいかな?と悪魔がささやいたけど

あれだけ果てしないと思ってた頂はもう目の前。




あの坂さえ登れば・・・



女岳から尾根を伝って

最後の登り。



足元のガレ場や抉れた道を避けながら無になって登り

ふっと前を見るともう目線より上は空しか見えない。



重かった足が軽くなる。



着いたーーーーー!



「涌蓋山」1500m

登ったぞーーーーー!



踏んだぞーーーー!





ポーズ決めたぞーーーー!




拝んだぞーーーー!






眺めたぞーーーー!






喰うぞーーー!




沸かすぞーーー!





飲むぞーーーー!




うま~~~い!



なんでしょう?

登頂の感想を全部一行の叫びで済ませてしまうくらい

レポートより感動に全神経を傾けております。


はっきりいって山頂は360度のパノラマで最高なのだけど

いままの道のりで見た風景が素晴らしすぎて

たぶん最短で登る直登コースだとこれほど感動しなかったかもしれない。


それでは最高に美味しい山頂の珈琲も堪能したし

下山いたします。



何度も登ってると言う登山客の方に

ルートを確認すると来た道をそのまま戻った方が

一番いいらしいので山頂からピストンルートになりました。



大草原からみそこぶし山へ。





何度も何度も振り返っては見る

絶景に名残惜しみながら下ってると

スタートしたくじゅう森林公園スキー場のゲレンデが

見えて来ました。




山頂でも残雪はまったく見なかったので

人工雪だろうね。


いままでフカフカの道だったので

最後のアスファルトがちょっと辛かったけど

無事に下山。



はい、お疲れ様~。



急登も無くダブルストックを終始使えたためか

膝も痛くならずにすっごく楽しい登山でした。




YAMAPのアプリを途中から起動させたので

歩いた距離はほぼ12km。

(平地換算36km相当)


「果てしねーーー」と感じたあの距離は6kmっていう事を

知ることができました(笑)



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