朝の7時にガレージから出て走り出すと

少し開けたヘルメットのシールドの隙間から冷たい風が入って来る。





メッシュジャケットだけでは寒いので

インナージャケットを着て犬鳴川をさかのぼる。




宮若市に入って・・・


「おはようございますニャ」




「今日も安全運転を心がけますので

どうぞ厄を祓って福をくださいニャ」





宮若市の追い出し猫に朝の挨拶をしたら

ここから彼岸花ツーリングの始まりです。





少し終わった花や先日の台風で折れた彼岸花もあるけど

それでもお彼岸らしく斜面を真っ赤にしてくれていました。





観光地でもなんでもない

普通の路地だけど田舎なので彼岸花は雑草レベルで咲くよ(笑)





稲穂の香りの中を適当に走ってると

すてきな農道を発見。





これが観光地だと途切れることなく

びっしりと両脇に花が咲くのでしょうが

こんな意図せず出来た風景って好きなのよー。





風景も好きな上に稲穂の香りや刈り取るときの香りも好きなんだけど

わたしの秋の花粉症の始まりも告げてる香りなのでちょっと憂鬱(笑)





農道を走りきって通りに戻ると

可愛い案山子が並んで通過する私を見送ってくれています。




きっちりと等間隔で並ぶソーシャルな案山子たち。



案山子に見送られて

先へ行くとまた会っちゃいましたニャ。



この「招福」の猫の顔めっちゃ可愛い。


ちなみに追い出し猫は表は笑って幸福を招く猫ですが

裏面は災いを追い出すため怒った顔なんです。



「左:追い出し猫」 「右:福招き猫」


この町をウロウロしてると

こんな感じで追い出し猫を見つけたり出来るので楽しい。

(猫のバス停もあるよ)




ではそろそろ陽も上がって暑くなりそうなので

インナーを脱いで移動しましょう。





彼岸花の咲く田んぼから出たら

小竹町方面へ





遠賀川を渡って頴田(かいた)のコンビニに行くと

いつものメンバーながら今となっては懐かしい顔ぶれ達と再会しました。





なんとなくバイクを整備したりしてるSNSを見てたらその流れで集まるらしいので

全員ワクチン接種も終わってる事もあって久しぶりの御近所様ツーリングになったよ。



せっちゃんが一応企画者らしいけど

行き先が県内の黒木町方面って事でわたしが最近茜ちゃんで

開拓したルートの「鮭道(しゃけどう)」で八丁トンネルに通じる道までご案内。




トンネルに通じる国道に出るところで

先導を代わってもらうため遠賀川の土手で停車。

(鮭の稚魚を放流する河川敷)




いつも自分のバイクだけ撮ってればよかったので

引いた画角で撮るの久しぶりな気がする。



そして集合を撮るという習慣もすっかり忘れてたので

三脚もバイクに積んだままだったよ。


三脚を取りに戻って

正式なマイナリストのツーリングじゃないけど

御近所様が揃う2年ぶり?の集合写真でございます。




なんだろう?

このワーワー良いながら10秒ダッシュをする

感覚が懐かしくてたまんない。




2年ぶりとはいえ散々集合写真を撮ってたいたメンバーなので

誰がどの石とか言わずとも

自然とポジションがきまっちゃうのが面白い。




んじゃここからせっちゃん任せで

ツーリング続行。





八丁トンネルを抜けて秋月から・・・

あれ?

耳納連山をトンネルで抜けるんじゃなくて

久留米経由で行くのね。





これも付いて行くだけで

どんな道を通るか知らないため新鮮で楽しい。




連休ということもあって幹線道路は交通量も多いので

ほどよく裏道も使ってくれるよ。



そのかわり一旦停止が多いけど。

(裏道あるある)






八女から上陽町に入ってそこから更に

山の中に入ると目的地のヨシビの棚田。





終わってそうな場所もあったのでどうかな?と

思ったけど咲いてる咲いてる。





さすがに有名なスポットなので車も多いけど

バイクなので端っこに停めて見学できるので楽ちん






するとまた見たことある夫婦を発見。



春のネモフィラの時もバッタリと会った

いのぶたさんとそら豆さん夫婦でした。



行動パターンが一緒なのね(笑)



そら豆さんともちっこさんはまるで

大阪のおばちゃんが会話してるようなガヤガヤな挨拶中。


会話の最後に「知らんけど」を付けてるかどうかは知らんけど。




刈り取り前の黄金色の田んぼと彼岸花の景。


こんな日本人の心に染みる風景の前で

停まれば集合の儀式。



つなみに一番左端のいのぶたさんの右足は

田んぼの端の泥濘にいぼっています。

(いぼる=埋まる・はまること)



「ちくしょー! いぼったーー」

と山間に響く罵声とは関係なく風に揺れる曼珠沙華たち。




わびさびの好まれる和の風土に

こんなに派手な赤なのに日本の風景に馴染む花はない。



そして久しぶりの盗撮。



ソロツーリングじゃ出来ない(笑)


ぽんと押したくなる衝動をガンマンします。




ヨシビの棚田の規模は小さいため

景色のいいアングルはここくらいしかないけど

見飽きない風景だなー。




お茶どころなので棚田から少し下れば

茶畑と彼岸花が見れる場所もあります。



では棚田からは

もうお昼なのでせっちゃん任せでランチに向かいまーす。



どこのお店も多いので

日向神ダムまで登ったところにある「日向神ほんだ」へ。

(ホンダのバイクは一台も無いけど)



お店は古いながら

景色最高の立地に建つお店でございます。



お寿司も食べれるお店ですが

身体に優しそうな山菜丼にしてみた。



暑くてすこしバテ気味な身体にぴったり。


食後はメニューになかったけど

お店の方の好意で栗を頂きました。



小さな栗でたぶん柴栗だと思うけど

素朴な甘さがめっちゃ美味しいのよ。



わたしは食べる係りですが

切る係りはとのじん。



(消毒済み)


やさしい私は一番小さい栗を選んで

もちっこさんに取り分けてあげたりと楽しいひと時をすごします。



で、今日はツーリングと言うよりダベリングで

とのじんとわたしは早い時間に帰るためここで折り返しとなります。


なのでまだ走り足ら無い夫婦はここでお別れ。



宣言が解除されたら

また走りましょう。



いぼった靴は洗ってね(笑)





帰りもせっちゃんの先導ですが

ドM体質なのでなかなか荒れた道をチョイスしてくれます。





このまま耳納連山を越えて浮羽方面へ抜けようとしてるみたいだけど

通行止だったので星野村まで走って普通にk52でトンネルを通って浮羽へ。



浮羽から再び山側へ入ったら

観音堂に到着でございます。




せっちゃんがわたしが好きなめりこみシリーズを

寄り道スポットに選んでくれました。




「岩屋堂観音堂」






岩山をくり抜いて作られた観音堂の中には

石仏が並び中央に南無阿弥陀如来像。




金ぴかの木造坐像でした。



しっかり拝んで

本日最後の集合。





今日はもちっこさんは両手に花と言うか

両手に花束な1日だったね。





観音堂からはとのじんの先導で

夜明に抜けて小石原越えルート。




すると小石原の道の駅も

下った先にある歓遊舎ひこさんも満車で大盛況。


人が多いのでスルーしまくる先導のとのじんだけど

JR日田彦山線の駅も撤去されてしまって寄る場所がないので

仕方なく満車の道の駅のおおとうへ。



トイレと自販機があればどこでも良かったのだけど

あれば食べるよねー。



今日はダベリングと言うことで

溜まった話題を吐きまくって解散。



県外に行けないし

おしゃべりメインのツーリングも楽しかったよ。



最近のツーリング同様に

県内なのでガレージに帰る直前の1回のみの給油。


はやく500kmレベルのツーリングがしたいな。




では彼岸花と穴しか見てないツーリングでしたが

一緒に日本の原風景を見ていただいた皆様ご乗車ありがとうございました。

またのご乗車をお待ち申し上げます。



◆◇◆ Hibiki ◆◇◆



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