やっと週末から寒気が入って秋らしくなるという予報を聞いた

そんな平日の響の休日。



今日までは昼間はTシャツ1枚で過ごせる陽気が続くらしいので

寒さに耐えなくていいツーリングが出来るのは

今年はこれが最後のツーリングになりそうだ。





まだ朝日が山の陰に入ってる時間に

ガレージを出ます。




今日は大分県の佐賀関半島付近を

巡って遊ぼうと思うのでアグリラインと宇佐まで

広域農道(HFR)を全ステージ走ってk24で別府方面へ。




最寄のインターから東九州道を使って大分方面に行くルートもあるけど

一度反対方向に北上してからJctを周って南下し始めて

その無駄に走った距離も料金に加算されるため使いにくいったらありゃしねー。



どうせ片側1車線区間で遅い車に先導されちゃうくらいなら

広域農道でスイスイ走れるところまで走ってから

高速に乗る作戦で速見インターから東九州道に乗ります。



高速に乗ると直ぐに温泉の香りに包まれる。


別府の湯煙を左手に見ながらしばらく走って

大分米良ICで降ります。

(880円)




若干朝の通勤の車が多い中

福岡市内ほどでもないのでほどなく抜けて

大野川のほとりで休憩。




満開だと絶対綺麗だと思う

桜並木の土手に上がると河川敷には桜じゃないけど

秋桜が咲いていました。




わたし個人の好みですがこの大野川や大分川など

大分市内を流れる河川の雰囲気って広くて大好きなんだよ。



コスモスの方は満開なのか遅かったのか

ちょっと微妙な咲き方だけどたまたま休憩のため

停まって見れた景色としては上出来。



しかも鉄分も摂れるし。



土手の上も遊歩道になっていて

綺麗なトイレがあるため借りてすっきりしたら先へ進みますが

後3分この場にいれば豪華列車のななつぼしが通ったのよ。


こういう運は持ってないんだな。


しばらく道沿いだけ商業施設が並ぶ道を進むと

岬に向かう道に出ます。




道の周りに店が無くなって

急に海が見える道になるのが楽しい。



岬に向かうR197を進みますが

この国道は途中でフェリーで海上を走って愛媛県に繋がる国道になるため

岬の先端までは県道635になります。


フェリー乗り場を横目で見ながら通りすぎて

県道を進むと佐賀関のシンボルと言える精錬工場の煙突。




その工場が見える湾の一角に

わたしが行くべき物ががあるのですよ。





地面に丸書いて

中に「H」と書くだけでわたしが捕獲される

響ホイホイが。





大野川で休憩とかしてたけど

本日一発目の目的地はこれでした(笑)



この響ホイホイに捕獲されながら

海岸の道を見るとこんなのが走っとった。



グリーンスローモビリティと言う可愛いバスで

実験運行中らしい。


窓ガラスがないので

真夏と冬はちょっと我慢して乗らないといけないかもしれないけど

タイヤがいっぱいで芋虫っぽくて可愛い。


で、その可愛いモビリティにくっついて

佐賀関の街の中の路地に入ると「早吸日女神社」がありました。




楼門好きなので来てみましたが

稲荷神社じゃないのに朱塗りの楼門は珍しい。



とくかく工場に囲まれた場所にあるので

「〇〇工業」や「〇〇金属」といった工場系の

奉納品がいっぱいの神社です。


境内の池にも「〇〇株式会社」と書かれてたりするけど

本殿は渋いぞ。




古い彫刻が施された拝殿の裏には

楼門と同じく朱塗りが鮮やかな神殿がありました。




狛犬には海の街でもあるので

大漁旗風な暖簾。



関サバと関アジの産地だけど

サバとアジは書かれてないらしい。


では新参者なので

自己紹介からの参拝を。




自己紹介の後にしっかりツーリングの安全をお願いして

楼門でジドリ。




んじゃ、岬巡りを再開しよう。



今までは佐賀関の街からは

灯台のある先端に行った事しかなかったけど

今日は初めての道へ。




精錬工場のこれは一般道なのか

工場の中の道なのか一瞬わからなくなる道を進むと

工場が一望できる場所がありました。




主に粗銅を精製する工場で

あまり深呼吸したらいけないような匂いがするよ。




もうなんの装置かわかんないけど

山の斜面に大きなパイプがあるのは

たぶん一番目立つ煙突に繋がる煙道だと思います。





では指差呼称で「後方良し」と安全確認して

バイクを進めると小さな集落で道は行き止まりになりました。



いいの。



この行き止まりのところが目的地なんだから。



しかし、ここはバイクで入っていけない

響ホイホイでした。




漁港の防波堤の先端にHマークが書かれていて

手前は階段なので歩いて捕獲されないといけないよ。




響ホイホイの防波堤からは

国道九四フェリーが見えます。




あれに乗れば70分で四国に行けるけど

今年はもう寒くなるし乗るのは来年かなー?



そんな遠征ツーリングの妄想をしながら

本日二個目の響ホイホイ。




では行き止まりなので

また工場が見える道を戻って岬の先端にある関崎海星館へ行きましょう。





岬の先端にある関崎海星館の建物の周りには

アサギマダラの好きなフジバカマがいっぱい植えてるので

アサギマダラがいっぱい飛んでるけど

花が多すぎてみんなバラバラで飛ぶため

追ってもせいぜい2匹くらいしか写真に入らないよ。



南に渡るためこれから海上に出るのと思うと凄いと思うけど

わたしはその海の端っこにある灯台に行ってみようと思います。



岬の上から見ることはあっても帰りの登りを考えると

なかなか灯台まで行かないのよ。



海星館から歩幅の合わない階段を下ると

どんどん森の中に・・・




風が遮られて暑い。



しばらく視界のない森の中を歩くと

パっと明るくって目の前に関埼灯台が。




う~ん、

やっぱり近くで見ると美しいな~。





初点燈は明治34年で

列強諸国に肩を並べようと一生懸命だった時代の灯台になります。





レンズは平成21年までフレネルレンズだったらしいけど

現在はLED化されてるようだ。





たしかに灯台の大きさに対して

レンズがめっちゃ小型化されてる。



豊予海峡という難所を見守る灯台が

見つめる海。




見えてる陸地は同県の岬だけど

航行する船の後方にはうっすらと四国が見えました。





では日本の近代化を支えた

灯台に挨拶。




灯台に挨拶を終えたら門にひっかけてるジャケットを忘れずに回収して

無になって坂を上りました。



暑い・・・



関崎海星館の自販機でスポーツドリンクを一気飲みして

岬の南岸にある黒ヶ浜に向かいましょう。





名前の由来なのかどうかは知らんけど

浜の石が黒っぽいです。





波打ち際でこの石が波で転がって

コロコロと音を立てる海岸だよ。



海岸にある家も海風から守る石垣が高い。




島じゃないけど

島ツーリングしてるとこんな風景をよく見るので

そんな気分になれる。




この黒ヶ浜は距離にすると1kmくらいしかないけど

その間がとっても風光明媚なんです。




岩の崖と綺麗な海の中には

姉妹岩と呼ばれる注連縄で繋がれた岩があります。





ビシャゴ浦の姉妹岩は

先ほど寄った早吸日女神社の御神体になるらしいので

銀ガメ号を停めて参拝しましょう。





にしてもこのビシャゴ浦の海岸は

「バイク乗りでよかった」と思う道が続いてる。





落っこちるリスクもあるけど

これほど海が近い道で隔てるガードレールもないまま

走れる道ってあまり無い気がするよ。





ちょっとスリリングで絶景な道でジドリをしたら

漁村の細い道。





バイクで走り抜けるだけだけど

旅してるって気分になる通りだな。



佐賀関半島の岬から折り返して

後半に差し掛かる頃にちょっと映える場所として

人気になったスポットがあります。




普通にめっちゃ綺麗な海だけど

その砂浜に線路がある風景。





ちょっと考えれば船を浜に上げるレールだってわかるのだけど

コンクリートじゃなくて砂浜の上を海に向かって入ってるので漁港で見る

メンテナンス用のレールとは見た目のインパクトが違うよ。





もう使い古した表現だけど

ジブリっぽいよね。

(わたしが想像するのは千尋の水上を走る海原電鉄)





穏やかな波で天気もいいため

なにかのセットと間違うくらい異世界感が強い。





見てると数組の観光の人が来たけど

やっぱり女子率高かった。




レールが無くても立ち寄ってもいいくらい

綺麗な海岸を堪能したらそろそろランチの時間。





何時ものように

コンビニで買って綺麗な海岸で食べてもいいのだけど

そもそもコンビニがねぇーよ(笑)





なので海が見えるテラスで関サバ・関アジが食べれる

海席茶屋「白木庵」で海鮮丼。




ブランドアジなので美味しいに決まってるのだけど

まだ動いてるアジを乗せるのはちょっと・・・



目が合って申し訳ない気分になっちゃうから。



味噌汁の蓋にそっとアジを移動させて

パセリで目を隠して目が合わないようにして後は普通にご馳走様。





ランチの後はR217で臼杵市に入り

ここからは海を離れて一気に内陸方面へ。





豊後大野市に入って

長閑な道を行くと松厳寺があります。





小さなお寺ですが

石門と鬼瓦があるお寺です。





ここだけを目的に来るような場所じゃないけど

由布市方面へ抜ける途中にあるのでこの鬼瓦たちに会いに

寄って見ました。




右端の鬼瓦は彫りが深く立体感があって

すっごく鬼っぽくて良い。



鬼狩りさんたちに見つからないようにね。




引き続きk632という三桁後半の県道をのんびり走ると

県道が合流する場所に古い郵便局の跡があります。





「旧土師郵便局」





イベントスペースとして利用されてる時もあるようだけど

ノスタルジック感たっぷり。





周囲を見渡しても民家もほとんどないけど

昔は林業で人がそれなりに住んでたのかもね。





ここでちょっと水分補給しつつ休憩したら

一気に由布院方面へ。





庄内町へ通じる広域農道を使うけど

この道が気持ち良いったらありゃしねー。




「俺の道」


まったく誰も通らない超快適ロードからは

由布岳も見えます。



この角度から見ると別名「豊後富士」と呼ばれる意味が

よく判るくらい綺麗な形。





道はR210に突き当たるまで

バイクとの一体感を楽しませてくれて

R210からはしばらく車列にくっついて走って由布院の中へ。





今まで遠くに見えていた

由布岳ドーーーン





双耳峰なのがくっきりわかる角度の由布岳を見ながら

由布院盆地を走ります。





観光エリアに入る手前から

k50に入って西日が当たる日出生台に寄ってみました。





キラキラと陽を浴びて揺れるススキの海が

すっごく綺麗。





まだ夏の緑が頑張ってるため

金色に染まるほどでもないけどこれはこの季節だけの

限定カラー。





陽が短いので

暗くなるのも早いので早々に山を下ろう。





院内まで戻ったところのコンビニで

インナーを着るついでに軽くスイーツタイム。




糖質を補給して

宇佐からHFRからアグリラインへ。




築城近辺で真っ暗になったので

ペースを落としてハイビームを使いまくって無事に帰還。




やっと400kmオーバーのツーリングが出来たな。



高速をちょっとの区間しか使ってないのを考えると

いっぱい走ったツーリングだったみたい。


今日までは風を受けたくて走りましたが

次回はジャケットのファスナーを上まで閉めて

風を受けないツーリングになるのかもしれないな。



では、長らくのご乗車ありがとうございました。

またのご乗車をお待ち申し上げます。



◆◇◆ Hibiki ◆◇◆


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