南九州の中央にある霧島山。



宮崎県と鹿児島県に跨るいくつかの火山群の峰を総称して

霧島山と呼ばれていて霧島連山と呼ぶ方が

しっくりとくる山塊があります。



今日はその霧島連山の最高峰である韓国岳(からくにだけ)に

登るぞーーー。




11月1日の早朝を家を出て

九州道をえびのICで降りてえびの高原へ。

(バイクじゃなくて車で)



生駒高原から登る県道1号線は

硫黄山の火山活動規制のため通行できないため

県道30号線の霧島バードラインを上ります。


どんどん木々が色付いて行く道を上ると

えびの高原に到着。



駐車場料金500円を前払いして

登山の準備開始。



まだ茶髪だった頃に韓国岳に登った時は

もっと標高の高い場所にある不動池の駐車場から

歩けたけど規制の為すこし遠くからのスタートになりました。



霧島連山登山のメインは明日なので

本当は火口湖が点在する池巡りをしようと考えていたのだけど

その池巡りコースも規制で思ったコースを歩けなさそうなので

急遽韓国岳に登る事にしたよ。



しかし急遽の登ることにしたって軽く言ってるけど

実はこの韓国岳って霧島連山の中の最高峰なんだけど(笑)




午前10:00

溶岩ゴロゴロの裾野から登山開始。



荒れた地で育つ松以外は

ほとんど樹木が育たない荒涼とした溶岩帯を進むと

一変して森の中。




ミズナラやブナ科の木々が多いので

紅葉は全般に黄色系。





たぶんわたしが行った日を合わせて前後数日間が

紅葉のピークかもしれない。



最初の樹木帯の中は黒土で滑りやすい登山道が続くので

ゆっくり登るとやがて木々の背が低くなって視界が開けました。



蒸気を上げる硫黄山と背後に不動池と甑岳。


登山道はゴロゴロと転がる溶岩の上を歩く道に変わります。




するとこの登山道でツチハンミョウに出会いました。



メタリックブルーで綺麗なハンミョウだけど

有毒なので見るだけ。


今まであまり見る事がすくなかった虫だけど

この登山道で3匹くらい見たかな。


そんなメタリックブルーな子が歩く

地面ばかり見て登ってると見える風景もちょっと高い場所になりました。




う~ん、ステキ。


さらにすこし登ると建てたばかりの小屋があって

そこが五合目になるらしい。



まだ木の香りがする真新しい小屋でしたが

特に休憩するタイミングでもなかったのでスルーして先へ。




山肌の感じもここから変わって

大きな噴火口の淵をあるく形になります。



噴火口の跡を時々覗けるので覗くけど

お尻がムズムズするくらい高いぞ。




怖いけど何より紅葉がめっちゃ綺麗。




とんでもないくらいの絶壁が錦に彩られてる。



さらに登ると大浪池も見えて来ます。




この大浪池を経て韓国岳に登るルートも面白そうだけど

急遽決めたプランなのでそのルートはまたいつか。



低木帯がしばらく続いたけど

周りに木々が無くなり森林限界に入ります。




最後の溶岩の岩山を登ると

山頂です。





韓国岳:1700m

登ったぞーーー。





山頂からは火口が一望できて

その火口の淵の一番高い場所が山頂になっています。




富士山で言うとお鉢があって最高峰の剣ヶ峯があるみたいな感じ。


山頂から南に目を向けると

高千穂峰。



実はあの高千穂峰を登るのが

今回のメインなんだよ。


もちろん今日はもう無理なので

明日登りますが今から楽しみだ。


山頂の看板の後にある

柵からは火口がドーーン。



スケールが大きすぎて

距離感が麻痺しちゃう。



足がガクガク震える火口の反対側は

またこっちにも火口の跡。




美しい火口湖の大浪池を眺めながら

今日のランチはココとするっ。



えびのICを降りてすぐの7・11で買って来た

いつものおにぎりですが何時ものおにぎりを買ったつもりだけど

海苔が甘~い。


南九州の味になってるのか?


でも登山の疲れには甘い味は嬉しい。



本当はおにぎりの後に湯沸かしして

珈琲も飲むつもりだったのだけど

すこし雲行きがおかしくなったので早々に下山します。




秋の変わりやすい天気に加えて山なので

急変する天気に注意しましょう。



一瞬パラって雨が降っただけで止んだけど

まだ一回も撥水のジャケットを着た事が無かったので

無理やり着てみた。



ホームセンターで2000円で買ったジャケットだけど

めっちゃコンパクトになるのにしっかり防風と水を弾いてくれました。



本降りになると登山用の合羽を着ないといけないと思うけど

そもそも本降りになりそうな予報の時は登らないのでまだ買ってない。



再びツチハンミョウの歩く登山道を下ると

樹木帯に入り紅葉狩りしながらの下山になります。




原生林そのままの紅葉は

人が植えた鑑賞用の楓などが無いけど

意図せず生えてる感じが凄く癒されます。





程よく足にダルさを感じるくらいで

無事に駐車場に帰還。




くじゅう連山の縦走の後なので

1700mの山だったけど楽に感じたよ。



で、明日は高千穂峰に登るので

今日はお泊りでございます。



もうホテルは確保してるので

登山の安全を願うため霧島神宮に寄ってみました。



神宮の池にはアマビエ様が。


いまコロナが落ち着いてるお礼を言って

拝殿へ。



建国神話のニニギノミコトを祀る神宮で

創建が6世紀という歴史の深い神宮です。

(後日国宝になりました)


噴火で今の場所に建っていますが

元にあった場所は明日行く予定。





境内にある大きな杉にも挨拶して

ホテルは急遽予約したため素泊まりプランなので

ちょっと国分市の方に下って鹿児島の黒豚トンカツを食べちゃおう。




うま~い。



後は特に観光するつもりもないので食べたらさっさと

ホテルにチェックインして霧島の温泉を堪能。



一番風呂で

終始貸し切り。



そしておやすみなさーーい。



[2日目につづく]