霧島山登山1日目はココから



<・m= チュンチュン


おはようございます。

霧島温泉郷で目覚める朝です。


今日はミニ遠征登山のメインの日なので寝坊することなく

さっと起きてチェックアウトしたら昨日場所を確認しておいたコンビニに朝食と

おにぎり類を買いに行きます。




買ったパンをつまみながら

ゆっくりと霧島バードラインを走って

高千穂河原ビジターセンターの駐車場に到着。



駐車場は通常前払いして入りますが

早朝で料金所が開いてない時は登山する人も多い場所なので

係員が来る前に駐車した車には番号札がフロントガラス部分に挟まれて

登山から帰ったらその番号札を持って料金所で払う

後払いシステムになっています。



駐車場でコンビニで買ったランチと水をリュックに入れて

靴を履き替えたら準備完了。




登山開始はキリの良い7:00ジャスト。



まずは霧島神宮が創建時にあった霧島神宮古宮址の横に登山口があるので

軽く参拝したら森の中へ。




昨日の韓国岳同様にブナ系の木々が多いので

ここも紅葉は黄色が多い。



しばらく整備された石畳の樹林帯を歩くと

石畳も無くなり地面は火山らしい溶岩の土にかわってきました。



あー、懐かしい。



まだ若いって言える昔に登ってるのでほとんど途中の風景の記憶が無かったけど

ここから景色が一変するのは覚えてた。


本当に突然樹木が無くなって

溶岩帯になるのでインパクトが強いのよ。


3歩登れば2歩ズリ落ちるザレザレの細かい溶岩の砂場を

登ると今度はゴツゴツの溶岩地帯。




一見広くて自由に登れそうな斜面だけどちょっと急な場所もあるので

登山道を示すペイントから大きくズレないように登りましょう。



呼吸を乱さないようにゆっくり登っていると

御来光。




今まで日影だった場所が

サーーーって明るくなっていくのに感動。





うーーん、

テンション上がるーーー。





この馬の背と呼ばれるお鉢までの道を登ると

こんなに晴れてるのにとんでもないくらい風が強くなってきた。



前に登ったときも強風だった記憶があるけど

今日はそれを越えてる。



ストックを地面から放したら

ストックが風下に流されて突きたい場所をうまく突けないくらい。



しかもお鉢の淵は細くて痩せ尾根に近いので

ほぼ中腰でやり過ごしました。



帽子も吹っ飛ぶのでジャケットのフードで防風。


お鉢からやや下ると風もすこし収まってきて

真正面には本峰の高千穂峰がドーーン。




その高千穂峰とお鉢の鞍部に霧島神宮元宮があります。





もちろん無視して通過するはずもなく

しっかり参拝させていただきます。





では最後の急登を頑張らせてもらいましょう。




ハァハァ、


整備された階段が壊れててすっごく登りにくい。

(階段の木を留めてた金属のボルトだけが刺さってたりするので注意しましょう)



きつくて心が折れそうな時にわたしが心の中で唱える呪文・・・

「龍馬も登ったんだ」

「お龍さんだって登れたんだからおまえも頑張れ」

ハアハア、



ほぼ階段を無視するようなジグザグな足取りで

高千穂峰山頂。



まずは何はともあれ

拝みたかった「天逆鉾」




天照大神の孫のニニギノミコトが統治するため

舞い降りた地がこの高千穂峰とされてる場所。




天孫降臨の聖地にわたしも降臨することができました。




あ、山頂はたしかにここだけど

標記は天逆鉾の裏にあります。




これ。


ちゃんと四角くても三角点もあるでしょ。




はい、これで正式に高千穂峰(1574m)

登ったぞーーーー。




風が強いのでしがみついたまま失礼。



しかし強風で風の音しかしないけど

景色は最高。




手前の中岳の奥に火山活動のため近づけない

新燃岳があってさらに先に山頂が見えるのが

昨日登った韓国岳。



まだお昼前だけど

おにぎりと食べたいので風裏を探します。



以前登った時は営業していた山小屋が

ちょうど風を防いでくれそう。



中には入れないけど

壁の角を曲がるとほとんど風が当たりません。


では、南九州のお米でにぎった

おにぎりを頂きまーす。



うまーい。


でもコーヒーのお湯を沸かすほど

無風でもないので食べるだけ食べたら下山開始。



誰もいない貸切の山頂から10:15に下山を開始したけど

この時間になると登ってくる人も増えはじめました。



同時に強風だった風も急に収まってきたよ。



登る時はカメラを出す余裕が無かったお鉢もくっきり。


落ちたくないのでお鉢からなるべく離れて歩きたくなると思うけど

反対側も落ちたくない崖なの。




ここで真っ直ぐ立ってられないくらいの強風だったので

恐かったのよ。



まだ1時間ちょっとしか経ってないのに

そよ風になってるのも変わりやすい山の天気らしいと言えるのかもね。





風が無ければやせ尾根と呼ぶほどでもない広さの登山道だけど

よそ見をしながら歩けない細いお鉢火口の馬の背が続きます。



この尾根部分は普段から強風にさらされてるためか

ミヤマキリシマの株も地面にへばりつくように生えてるし

この草に至っては岩に抱き付いてる感じ。



「剥がれてたまるか」って根性を感じる草だ。


そんなたくましい草花に勇気付けられながら

馬の背を歩く。




お鉢火口の淵が終わると

溶岩の急登の斜面。




ポコポコ生えてるのはミヤマキリシマです。


登山道に転がってる溶岩の石をよく見ずに踏んじゃうと

靴底の下で石が車輪みたいにになって

めっちゃズルーーってなるのでゆっくり慎重に。

(登山した人はみな経験あるはず)





登る時はまだ日影だった斜面も

今見ると火山らしい赤い色の溶岩だらけ。



中腹まで下ると隣の中岳の山容が美しい。




広大な原生林を裾に持つ山で

紅葉まっさかりの原生林は立ち枯れた木々もいっぱい。




これは新燃岳の噴火で

火山灰と火山ガスで立ち枯れた松の木らしく

冬季でも光合成をする松だけ枯れて

落葉中だった広葉樹だけが枯れずに残ったみたい。



こいうして火山の中で自然のサイクルが

繰り返されていくんだね。




大自然に元気をもらったら

下りのラストスパート。





溶岩帯もそろそろ終わる頃

森林限界の境界線が見えます。





淵で生えてる樹は森の中心にある木々より過酷だと思うけど

頑張ってほしい。




わたしは最後のズリズリの斜面を

踵から斜面を刺す要領で楽しくズリズリと下りました。

(スノボしてるので滑る斜面を滑るのは得意)



再び樹木帯の中に入る前に

立ち枯れした松が何処までも広がる原生林を眺める。



枯れる物もあれは新たに陽を浴びて育つ樹もある

人の手がなにも入ってない自然のままの森。




そして歩みを進めれば進めるほど

錦に彩られる森の中。





再び整備された

石段が出来たところくらいが一番紅葉してたかな。





同じ道を行って帰って来るすこし面白味に欠けるルートだけど

登った時間帯が暗い時間と真昼なので変化があって楽しい。



最後に登山者をカウントするセンサーの前を通過したら

霧島神宮古宮址。




やく200年前までここに霧島神宮があったけど

噴火で焼失してしまって現在の位置に移転したという経緯がある場所です。



社は移されてるとはいえ

ここは間違いなくパワースポットなのでしっかり参拝。




御神体である高千穂峰に無事に登らせてもらったお礼を言ったら

すぐ下の河原の広場で湯沸かしタイム。




山頂で珈琲も良いけど

べつに山頂でしか飲んだらいけないって事もなかろう?



もう駐車場も見えてるくらい下山してるけど

その余裕からなのか山頂と同じくらい美味しく感じる。



火山地質なのでまとまった量の雨が降らないと水が地面に吸われて

水が流れてない川を眺めながらの珈琲タイム。



綺麗な場所なのにここも貸し切りでした。


湯沸かしセットを片付けて1分歩けば登山終了。



お疲れ様でした。


グラフの形がまんま高千穂峰の山容にそっくりなのが面白い。




靴を履き替えて

上着を着替えたらのんびり帰路へ。





紅葉してるえびの高原の道を気持ちよく走って

下山したら「みやまきりしまロード」があるので

ドライブ気分で走ります。




もうバイクじゃないのが残念でたまらんくらい

気持ちが良い道。



右に霧島連山を望みながら

生駒高原まで走ってみました。



これで気が済んだので

小林ICから高速に乗ってミニ遠征登山はおしまい。




味をしめたので今後も遠征登山はつづくかも。



 ↓ 押して天孫降臨の地のパワーをもらおう ↓

 
にほんブログ村